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くらしのデザイン室④『三世代で住む、和風モダンの空間』

> 2007年 3月20日  P47 掲載 (連載4回目)
 ・ リヴァープレス社  
  すこやかな暮らし発見、岩手から。 『家と人。』 VOL.14 
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くらしのデザイン室④
『三世代で住む、和風モダンの空間』

 53坪の2階建て、現代和風住宅。そこが今回のお話の住まいです。

 きっかけは、施主さんの奥様とお母さんから『家を見てもらえないかしら?』との要請。築30年以上、住宅全体の老朽化と水周りの不便さ、子供たちが大きくなってきたことで部屋が必要になることや茶の間の天井に穴が開いて小さなネズミが顔を出したことなどが重なり、これ以上いろいろな不安に怯えるのは嫌だったからとのこと。

 家に居て長い時間を過ごす女性にとっては悲痛な叫び。さっそく家を見に行った。とかくお父さんたちは外で働いている時間が多いため、住環境の不便さに気付いてくれない。だから気付かせてほしいと・・・。現状を一緒に確認し、このままではいけないことをお父さんにもわかってもらい工事に入ることになった。地盤もかなり弱かったため、最初の段階で地盤改良を行い安心できる地盤を確保の上、建物の建築に移行した。

≪玄関≫
 明るく広々とした和風空間。正面にお手洗いがあるが飾り棚の影となり、出入りに気を遣わずにすむ。家の人達専用の出入り口があるため、玄関はいつもすっきり、きれいになっている。その土間の中に温水パイプが埋め込まれ玄関そのものが暖房機の役割となり、外気の寒さを家の中により取り込まない工夫があるので、茶のみ話に花が咲く。

≪L.D.K≫
 東南の角で暖かな日差しいっぱい。吹抜けもあり、開放感たっぷり。居心地がいい場所に家族が集まる。時には、和室に転がったりソファでくつろいだり、家族それぞれが思い思いに時間を楽しむ。どこにいても家族を感じていられる。

≪畳の階段≫
 センターにある階段の踏み面は畳で出来ている。和風であれば畳の階段も粋じゃないかと職人と一緒に創り上げた。おかげで階段の昇り降りの音も気にならない。踊り場のスペースにベンチを配置。2階のホールの窓から星空を眺めたり、子供たちの遊び場としても活用されている。

≪和室の続き間≫
 昔ながらの床の間と現代風の曲線を生かしたデザイン障子。寝室を兼ねながらだが、何かあれば続き間なので祭事も自宅で出来る。南北の窓を開けると心地良い風が家の中を通り抜ける。漆喰の真壁づくりが寝室としての調湿性にも一役かっている。寝室側出入り口の開口も幅広のため、荷物の出し入れ等にとても便利。

≪水周り≫
 家事をするための動線を考えての配置。料理をしながら洗濯も、その上お風呂の準備と、縦のラインで無駄なくスイスイ。女性は“ながら作業”が上手なのだ。

≪ファミリーホール≫
 無垢材を使用し山小屋風に。小屋裏空間も使っているから広々と明るく楽しい空間。壁厚を利用した収納棚はロボットのフィギアや絵本などがさり気なく飾れ、“見える収納”として片付けにも工夫しやすい。

≪小屋裏収納≫
 1階の小屋裏部分は、2階の床と段差無く広々たっぷり収納スペース。季節の衣替えや節句の小物。ホールからも寝室からも出し入れ自由なのがうれしい。

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by shinwasouken | 2007-03-31 16:00 | 連載-家と人。
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あなたの住まいを一緒に育てたい


by shinwasouken
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