くらしのデザイン室⑥『昔ながらの心地良さを・・・(猫と共に)』

> 2008年 3月20日  P47  掲載 (連載6回目)
 ・ リヴァープレス社  
  すこやかな暮らし発見、岩手から。 『家と人。』 VOL.16 
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くらしのデザイン室⑥
『昔ながらの心地良さを・・・(猫と共に)』

 1階の続き間なんと30帖以上、高台の和風住宅。そこが今回のお話の住まいです。

 きっかけは、創業当初に建てさせていただいた施主さんから『実家も建てたいと考えているので、相談にのってほしいんだけど・・・』という依頼から。

 現代和風で親戚がお盆や正月に帰郷した際に懐かしさの残る、それでいて昔の家みたいに寒くなくて、どこに居ても快適で猫も心地良くくつろげる家が良い、とのこと。

 現場を確認すると、高台で庄内平野が一望でき出羽三山が見えるという立地条件だった。この素晴らしさを訪れる人たちに楽しんでもらえるように、そして、飼っている猫3匹が楽しく家の中を遊びまわれることをプランに組み入れた。

≪玄関≫
 玄関を開けると正面には8寸角のエンジュの大黒柱と飾り床が来た人をゆったりとした和風空間で包み込み、思わず玄関で話が弾む。玄関が広すぎるように感じるが、土間に埋設された温水パイプの効果で玄関そのものが暖房機の役割となり、外気の寒さを家の中により取り込まない工夫がある。玄関ホールの床材、無垢材のヒノキの感触が心地良い。素足でいたい気分にさせてくれる。

≪D.K≫
窓から季節の移り変わりを感じながら、朝から明るい家事が出来るキッチン。勝手口からは畑が近いので食材を簡単に確保に行ける。そのうえ猫専用の出入口があるのでいちいち戸の開け閉めをする煩わしさがない。

≪和室の続き間≫
 茶の間と座敷と寝室の3部屋が続いている。何かあれば続き間なので祭事も自宅でできる。茶の間と座敷の南側には庄内平野と出羽三山が一望できる9尺間の掃き出し窓が2連であり、どこに座っても大自然を満喫できる。茶の間の上は吹き抜けになっていて梁の上を猫達が好きな様に往来している。漆喰の真壁づくりも和風づくりには欠かせない。寝室としての調湿性にも一役かっている。

≪階段&ホール≫
 階段は、ゆったりとした幅で一段一段の蹴上げの高さも低く昇り降りに便利。2階のホールは正面にFIX窓があり、まるで一枚の絵が貼ってあるように庄内の季節を楽しませてくれている。温度差を感じないので吹き抜け空間があっても全然平気。階段下は、床下点検口を兼ねてはいるが、広々収納空間が設けてある。

≪水周り≫
 キッチンと洗面所、浴室が隣接しているので家事動線が使いやすい。洗濯したら、すぐ干せるのも便利。作業中の来客にも行き来が簡単。

≪ボイラー室≫
 暖房用のボイラーを家の中に設置。海風が山を越え、寒暖の影響があるので室内置きは塩害と凍害防止による耐久性や外気温で左右されない効率性、排熱さえも利用できる経済性と効果絶大。洗濯時に毎日確認できるから安全性もバッチリ。

≪小屋裏収納≫
 下屋利用で収納力抜群。大きな洗濯物はこの中に干しても大丈夫。24時間換気がきちんと出来ているからどこに干しても平気ってこと。

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by shinwasouken | 2008-03-31 16:00 | 連載-家と人。
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